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木で箱を作る!


さて、前回は工作の発展として、木工がおすすめである、というお話をしました。
ただ、「何を作ればよいのか」「どうやって作ればよいのか」など、分からないことも多いと思います。

そこで今回は、箱のような形状を作る場合の基本的な手順についてお話しします。


材料は、厚み15mm・幅100mm程度の板材を使用します。
長さ2mの板を3本用意しておきましょう。


底板から考える


まずは底板から考えてみます。
底板は、1枚の幅広い板を使うこともできますが、コスト面を考えると、幅の狭い板を複数枚並べる方法がおすすめです。

今回使用する幅100mmの板であれば、
3枚並べることで 幅300mmの底板 を作ることができます。

長手方向の寸法は自由に決めて構いませんが、
ここでは例として 450mm としてみましょう。

この寸法で、同じ長さの板を3本 のこぎりで切ります。


側面の板を考える

次に側面の板をカットしましょう。
箱は4枚の板で四方を囲む 形になります。

ここで注意したいのが寸法です。

  • 2枚は、先ほど作った底板と*同じ長さ(450mm)*の板が使えます。
  • 残りの2枚は、300㎜ではなく、板の厚み分を差し引いた長さにする必要があります。

今回の条件では、

300mm −(板の厚み15mm × 2)

となります。

このように、木工では計算が必要になる場面があります。
学校で学んだ算数が、実際に活かされるのも、ものづくりの面白さのひとつです。


釘のサイズについて

最後に、板を固定するために釘を打ちます。
釘の長さの目安は、板の厚みの2~2.5倍程度が適しています。

今回の場合は、

15mm × 2 = 約30mm

程度の釘を選ぶとよいでしょう。

だいぶざっくりとした説明のため分かりにくいところもあるかもしれませんが、とりあえずやってみるという気持ちで作ってみてください。絶対的な正解はありませんので。




ところで、このような箱は、実際にはお店で探せばいくらでも売っています。
「わざわざ作らなくても、買えばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。

実際、子どもに作らせるとなると、
保護者が付き添う必要があったり、時間がかかったりして、正直面倒に感じる場面もあるでしょう。

しかし、ここで大切なのは完成した箱そのものではありません。
この活動は、あくまでも基礎的な工作を子どもに経験させるために行っています。

寸法を考えること、
材料をそろえること、
切って、合わせて、固定すること。

こうした一つ一つの工程を体験することで、
「ものは考えて作られている」という感覚が、少しずつ身についていきます。

安易に「買えばあるから」という視点だけで考えてしまうと、
子どもが手を動かして考える機会は、どんどん減ってしまいます。

一つの箱を作る経験は小さなものかもしれません。
しかし、こうした経験の一つ一つが積み重なることで、
道具を扱う力だけでなく、考える力や工夫する姿勢へとつながっていきます。どんなに高度に見える技術やテクノロジーでも、かみ砕いてみれば、
こうした基本的な作業や考え方の積み重ねでできているのです。